勝手にClickTips:Zapier連携~メール予約送信
Clickでワクチン予約アプリを開発するにあたって一番はじめに思いついた機能。Zapier連携について、今回は解説いたします。
1.きっかけと実装したい機能
このアプリを作ろうと思ったきっかけでもあるのですが、みなさんワクチン予約は順調に取れているでしょうか?
高齢者の接種はどんどん進んでいるようなのですが、私(30代、大阪在住)において、8/8現在で全然予約が取れておりません。東京でも50歳以下の接種率は10~30%くらいのようです。自衛隊大規模摂取もあるのですが、いつもWebサイトに行っても一杯で枠がありません。
そこで、ワクチン予約枠が空く時間・タイミングで、リマインドがあって素早くアクセスすれば、予約が取れるのではないかと考えました。しかも、この予約枠の空き情報は、自治体、接種場所、確保できているワクチンの状況などによって、随時変わるので、柔軟にリマインドできたらいいなと考えました。
これらの背景とClickのシステム的制約も考慮し、今回は、以下機能を作ることにいたしました。
<実装したい機能>
・ユーザーがワクチン予約したい時刻やワクチン予約枠が公開される時刻を設定できる
・ユーザーが設定した時刻に基づいて、自動的に管理者(≒ワクチン予約V)からアラートメールを送付する。
2.Zapierに登録する。
それでははじめましょう。Clickの旧バージョン管理画面のアカウントからZapierのサイトに接続できます。ベータ版からは飛べません。ですが、おそらく直接Zapierのサイトを直接Google検索して登録して多分OKです。
Zapierの登録方法ですが、サイトはすべて英語ですが、結構簡単です。登録手順はこちらのサイトがわかりやすいと思います。
料金は以下のようになっています。
Freeプランは、タスク数(実際自動化されて、Zapierが動いた回数)が100件まで、ザップ数(≒プロジェクト数、自動化処理プロジェクト数)が5つまでとなっています。ただし、申し込み後14日間はプロフェッショナルプランのトライアルに自動的になるようです。実際に私のZapier管理画面は以下のようになっていて、タスク数1000件、ザップ数無制限になっています。
3.ZapierでZap=プロジェクトを作る
では早速作っていきましょう、左上のCreateZapで新規プロジェクトが作成できます。言葉に慣れるため、以降はZapと言いながら説明していきます。一つのZapは、トリガー(何をきっかけに処理がはじまるか)+アクション(その結果、どんな処理を行うか)で構成されています。
今回はClickを選択します。
トリガーは今のところNewレコードしか選べません。他にもデータが更新されたタイミングとか時間で設定できるとよいのですが、仕方ないですね。
以降の残りの画面は省略しますが、続けて、接続する自分のClickのアカウント⇒どのClickのアプリ⇒どのテーブルというのを設定します。ちなみにClickベータ版で作ったアプリも選択できます。
4.Googleスプレッドシートにデータを書き込む(アクション)
以上でトリガーが設定できました。そのつぎに、このトリガーをきっかけに何のアプリを動かすか設定します。むちゃくちゃわかりやすいぞZapier・・・
アクションの処理では、メールを送信したいのでGmailを当然選びたかったところですが、残念ながらGmailのアクション設定では、下書きを作成したり、即時メールを送信したりするような処理しか選択できません。ほかにも、Outlook、Googleカレンダー、MailChimpなども実際に接続させて、試してみましたが、結局、送信時刻を設定することができなかったです。。。
5.メール予約送信するスクリプトを書く
そこで結局アクション先をGoogleスプレッドシートに設定して、送信予定時刻、宛先を格納しておき、そこからGoogleAppスクリプトを使い、送信することにしました。
そう、ノーコードではなく普通にスクリプト書いてます(笑)
ノーコードとは制約ではなくて、あくまで効果的な手段の一つなので、普通にコード書いたほうが早い場合は、コードという手段を選択しましょう(笑)
もちろん、私自身はコーディングの知識は全くありませんので、ほとんど以下サイト通りに作成をいたしました。スクリプトも当然ほぼコピペです。2012年の記事ですが、今(2021年)でも動くことを確認しました。本当にありがとうございました。
注意点は2つです。まず一つ目、検索すると、このサイトより前にGmail Scheduler?、Email schedule for Gmail?というスプレッドシートのアドインを使った方法が出てきます。私も真っ先にこのアドインを使うことを検討しましたが、どれだけ設定をいじっても、Google先生が危険なソフトと認識してインストールすることができませんでしたので、ご注意ください。というわけで結局スクリプトを使うことになりました。
二つ目は管理者権限です。本当に初めてAppScriptを使ったので、管理者権限?を付与してくださいみたいなGoogleの設定が一番大変だった気がします。
6.まとめ
無事にメールが届いてきました!これで成功です。
こんな感じで、皆さんがワクチン予約Vのアプリから予約設定を一回登録して、一連の処理がなされるたび、Zapierのタスクが1回消費される形になります。今23回しか消費していないので、あと数日ですが、970件くらい処理できますね(笑)
それでは、皆様どんどん活用お願い致します!
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